外灯の明かりを頼りに辺りを見回すが
マスコットは見当たらない。


溜め息をついて入口の奥の
暗闇を見つめる。

ただ暗闇が広がっているだけで
何の気配も感じられない。


昨日、すごいスピードで漕いだし
もっと先かなあ。


入口の前を通りすぎようとした時、
静寂を破るように音楽が流れ出した。


思わずビクッとした後、
自分の携帯電話が鳴っているのだ
ということに気が付いた。