暗闇から外灯の明かりの下に
出て来た1人の少年は、
先程まで柚梨がいた場所に
ぽつんと落ちていた茶色い
くまのマスコットを拾い上げ、
ぐんぐん遠ざかる柚梨の背中を
不思議そうにじっと見つめていた。


「なんだ、あいつ」