レポートの疲れからか すぐにうとうとし始めたが、 またしても携帯から軽快なメロディが 流れ出し、邪魔をする。 「も〜!誰かやん!」 半ばキレ気味に勢いよく携帯を開く。 その瞬間、息が詰まった。 ディスプレイに表示された名前を見て、 頭が真っ白になり、自分の鼓動の音しか 聞こえなくなる。 震える指で通話ボタンを押し、 携帯を耳に押し当てた。