弁当箱の中身を綺麗に完食し、
ごちそう様と言って片付けを始める。
やっと笑いの収まった優も、
残っていた紙パックの
カフェオレを飲み干し、
ゴミ箱に捨てる。
「はあ〜。お腹いっぱい!
余は満足じゃ〜」
「そりゃ、あれだけ食べればねえ。
さ、次A棟だしもう行くよ」
優は、先程まで笑いこけていたのが
嘘のように、きびきびと動く。
「え〜。もう〜?お昼寝したかったなあ」
そう言いつつ私も立ち上がり、
荷物を持つ。
ここからA棟まではそう遠くないが、
4階まで上がらなければ
ならないことを考えると、
確かに移動した方が良いだろう。
階段を使って4階まで上がると、
2人とも息切れしており、
体力の衰えを感じて少し悲しくなった。
