息が続くかぎり極限まで走った。 どこに向かっているかなんて分からない ただあの家から遠ざかりたかった。 もっと遠くへ もっと離れた場所まで… ハァハァと息を切らして膝に手を置いて立ち止まっていた私に一台のバイクが横付けされて、 「おいコラ、何してんだ」という不機嫌な声が聞こえてきた。 どうしてこの男はいつも現れるんだろう 会ってしまうんだろう。 振り向いた先には バイクにまたがったレツがいた。