はぁはぁと肩をゆらしながら、話し終わった私は何も言わないレツを待った。



「……」



何か言えよ、こんだけ私に色々文句言われてんだから

何か言い返せよ


「……」



しばらく私達の間に沈黙が走った後、



「言いたい事はそれだけか」


静かなレツの声が響く。
あぁそれだけだよ、それだけじゃ悪いかよ

そんぐらいでイライラしちゃいけないのかよ



「……」

「……」



「そうか。」


は?

レツはそれだけ言うと、黒紫色のソファーに座ってタバコをポケットから取り出した。