あれから何気ない日々が過ぎていった。
レツの彼女は相変わらずたまに倉庫に押し掛けてきては、私がこの部屋に入ってくる事にキレていた。
もう私は知らないふりをする
何だか胸がムカムカしてくるし、あの女とレツのやり取りをみていると苛立ってしかたない
私は溜まり場のソファーで漫画をペラペラとめくりながら、夜ご飯を買いに行ったハルマを待っていた。
ガチャリと小さく音をたてた扉を見ると、入って来たのはレツで
あの足をくじいた日以来あまり話していなかった私としては
ここで二人になるのは何だか気まずすぎて
ガラステーブルに置いてある携帯を掴むと、外にいる総ちゃんの所にでも行こうと席を立ち上がった。



