静かに響いたのはレツの声だった。



ハルマは小さく舌打ちをすると、いまだに足が痛くて立てない私を抱えて階段を上がりだした。



バタンっと少し重たいドアが閉まると長ソファーに私を下ろして、冷蔵庫から湿布を取り出す。



「ジュンちゃん大丈夫?」


心配そうに眉を歪まずハルマは初めて合ったときを思い出させる。


「うん…まぁ」



ジンジンと熱を持つ私の足は、すでに赤紫色に腫れていて自分でも見ていて気持ちが悪い



これヒビでもはいってんじゃね?って勢いで痛くて、階段一段落ちたぐらいでここまで腫れ上がった足に少しビビった



「ふざけんなあの女」ハルマはそう呟くと優しく包帯を巻いてくれて


切れたハルマを初めてみた私は


実はハルマは怒らしちゃいけない人ナンバーワンなんじゃないかと思った。