ギギギーっと音を立てて木製の少し重い扉をあける 「ジュン遅かったじゃん。」 そう言って煙草に火をつけるツカサ、 「まぁちょっとね、」 私はゆっくりと隣のカウンター席へ歩くと 当たり前かのようにマスターがオレンジジュースを出した。 ここは家にいられない私の唯一の居場所 ずっといても文句を言わない優しいおじちゃんマスターがなかなか心地良いし 「ジュン何食う?」 何より話し相手だっている