「……え」 「毎日送り迎えして、いつ鳴るかわかんねぇ携帯握りしめて、女一人のために馬鹿みてぇに必死になって………」 レツ…… レツは私のまつ毛についた涙か雨か分からない水滴をすくった 「何でか分かるか? お前が大切だからだ、信じてほしいから…信じるって事を教えてやりてぇから」 「なんで……」 私はこんな事を言われたのは初めてで、 戸惑いと不安がかくせない 「やっぱり分かってねぇ。 気付けよ、お前が好きだって言ってんだ。」