REAL HOPE Ⅰ




「ジュン。」




やめて…やめて…


「離して!!!」




自分でもビックリするぐらいの大きな声が出て


同時に思いきり私はレツが掴んでいる腕を振りほどいた。



何で…?


何でレツがそんな悲しそうな顔をするの



目の前のレツは眉を歪まして私を見つめている



ねぇ、どうして?



裏切ったのはレツなのに…………




もういい。やっぱり私は人なんて信じられない




私との約束を簡単に破るレツなんていらない