「おい!!」 その彼にしてはいつもより大きな声とともに私の腕は引っ張られた。 私の手を引いたのは、もちろん追いかけてきたレツ レツの学ランは少しはだけていて、すぐに追いかけてきた事が分かる。 だけど私はそんな事どうだっていい 「さわらないで…」私の口から出た声はあまりに小さくてレツに聞こえたかなんて分からない 「おい、ジュン」 レツの声が私を嫌にさせる 私の名前を呼ばないで 私に触れないで