REAL HOPE Ⅰ




もちろん連れてこられたのはレツの部屋で




乱暴に閉められたドアがバタンッと大きな音をたてると、すぐに沈黙が気まずくなった…



何故ヤツはこんなに怒っているんだろうか



自分も眠いのに私がベッドを占領していたからだろうか…


「……」



掴まれていた腕の力はいつのはにかゆるめられているけれど、確かに私の手はまだ握られている



「お前ミサキと付き合ってんのか」



「は?」



だから何でそうなんの!?さっき同じ学校のクラスメートだって言ったじゃん



「付き合ってないってば!!」



何故かレツに疑われるのが嫌だった




凄く嫌だった