もちろん連れてこられたのはレツの部屋で
乱暴に閉められたドアがバタンッと大きな音をたてると、すぐに沈黙が気まずくなった…
何故ヤツはこんなに怒っているんだろうか
自分も眠いのに私がベッドを占領していたからだろうか…
「……」
掴まれていた腕の力はいつのはにかゆるめられているけれど、確かに私の手はまだ握られている
「お前ミサキと付き合ってんのか」
「は?」
だから何でそうなんの!?さっき同じ学校のクラスメートだって言ったじゃん
「付き合ってないってば!!」
何故かレツに疑われるのが嫌だった
凄く嫌だった



