いまだにブツブツ言っている私をミサキは「お前しつけーな」とか言いながら二人でリビングに来た。



リビングのガラス張りのドアを開けると、さっきとは違って静かで



床には酒ビンやカンが転がっている。おつまみは食い散らかしたまま



そこにレツの姿はなくて、お母様はもうどこかへ出かけたみたいだ。





「みんな寝てるね」



私がそうなるべく小声でミサキに向かって話すと



「コイツら酒くさ」


確かにくさい……





「何やってんだ」



「え?」



いきなり後ろからした、不機嫌そうな声にミサキと私が振り返った。




そこにはリビングの入口に立っているレツ