REAL HOPE Ⅰ




「…まぶしい」



別に私にとってどうでもいい天気は今日も晴天



半分までしか閉まっていなかったカーテンから朝の光が差し込んでかなりまぶしい




携帯の時計は9時をさしていて、完全に遅刻だと分かった私は静かに制服に着替えた。



下におりてももちろん誰もいなくて、スクールバックに携帯と化粧ポーチを適当に投げ入れると

玄関で無造作に脱ぎ捨てられているローファーに足をとうした



「いってきまーす」



静かに自分の声だけがこだますると分かっていてあえて言う自分が何だか悲しくて笑える



学校までの道のりはそんなに遠くなくて

ゆっくり歩いても10時半には到着した。





「ジュンちゃんおはよー」




教室に入った私に入口ちかくの女子が話しかける



「おはよー」



別に友達がいないわけじゃない


あまり深く関わらないだけ。



深く関われないだけ