私は足をバタバタして対抗するけど、離してくれるわけもなく


むしろ迷惑そうな顔をされた…



「すぐそこにバイクあるから、それまで我慢しろ。」




暴れつづける私に聞こえたレツの声は、さっきの優しさなんてこれっぽっちも残っていなかった。



「てか…ぇ?」




公園を出てわりとすぐ、「馬鹿女…」

馬鹿女がガクガクと泣きそうな顔でこっちを見ていた。




「何で…何でなの?」



そう呟くこいつは、どうやら馬鹿男と私の様子でも見に来たんだろう


でも残念ながら馬鹿男は公園の中でくたばっている



レツも馬鹿女に気が付いたらしい。でも何事もなかったかのように横を通りすぎた