もっとも、拙者は故郷にいる時には、女子と話した事もなかったのだ。 お艷殿が初めてきちんと話した女子というても、無理はないと思うておる。 なぜか知らぬが、お艷殿と話すと、いや、お艷殿がいるだけで拙者は、なんというか ‥‥緊張したように心の中が動くのだ。