「じゃあ、明後日ね!」

そう言って椿と一緒に校門に向かった。

「よかったの?
もっと話さなくて。」

椿が不思議そうに聞いてきた。

あの後私のカメラでもう1回椿に写真を撮ってもらうと
すぐにみんなと別れて来たの。

まあ、明後日に遊ぶから別にいいし、
卒業ってあまり関係ないの。
今まで私服でしか遊んだことないし。


そのことを椿に言うと、もっと不思議そうな顔をした。
なんか可愛い。

思わず笑ってしまったら椿に微妙に睨まれた。

「何で笑ってんの?」

「だって、椿可愛いんだもん。」

そう言うと椿が固まっちゃった。

「いつも大人っぽい顔してる椿が
すっごい不思議そうな顔したからビックリしちゃった。」

椿は妹なのに、姉の私よりもずっとしっかりしてて
顔もお姉さまっぽいの。
だからよく椿の方が姉だって勘違いされちゃう。