私達がベンチのところで考えていると、
写真を撮り終えたらしい椿が来た。
「菫ー
帰れるよ!
あっ!
写真撮ってあげる。」
双子の妹である椿は私達を変な目で見なかった。
そりゃ、同じ家で生活しているし
双子なんだからお互いにそろぞれの性格を理解している。
それに、椿が言うには
森ガールってなんか可愛くて庇護欲掻き立てるのよねー
らしい。
私はとってもいい妹を持っているみたい。
「本当?
じゃあ、椿ちゃんお願い。」
3人とも椿の事を警戒したりしないから、すごく嬉しい。
まあ、椿は派手好きじゃないし
何でこの学校にしたのかはよく分からない。
男の子に慣れていないから女子校にしたのは分かるけど、
それだったらもっと家の近くにあるのに。
しかも、セーラー服じゃなくてブレザー服の学校なのに。
