翔梧への想いに気づいたあの夜。あの時のことを思い出すと、今でも胸が焼け付くように痛む。翌朝目覚めると翔梧の姿はすでになく、強引な行為にシーツにはうっすらと血が滲んで変色していた。

 カラダ中に醜い色のキスマークのような歯を立てられた跡。一晩中押さえつけられてうっ血した手首。

 廊下に散らばるワンピースのボタン。