豊満な柔らかいカラダが纏わりついてくる。

「俺はいいけど……RINAは抜けたらヤバいんじゃない?」

 内心舌舐めずりしつつもわざと余裕をもって答える。据え膳にもがっつくのは俺の趣味じゃない。

「私は大丈夫だからっ。行こう!」

 焦れたように俺の腕を引いて周りの視線もお構いなしに歩き出す。目指すはクラブから歩いて数分の場所にある、RINAのマンション。外に出るとすぐに、簡単にサングラスとキャップを被り、再びべっとりと俺の腕に絡み付いてきた。

「ショーゴ」

 RINAはキス魔で、所構わずキスをしてくるのが難点だ。185センチの俺にもヒールを履いた175センチのRINAは簡単に届く。

――沙耶には出来ない芸当だな。

 沙耶は小さくて細い。
 いつも俺のカラダにすっぽりと隠れてしまう。