真夜中。子供のように規則正しい寝息を立てている彼の腕をするりとすり抜ける。 しばらく寝顔を見つめてからベッドを離れた。 ひたひたとフローリングを歩く足音が静かに響く。 キッチンで水を一杯飲む。 口に含んだ冷たい液体が喉に流れ込んで、 カラダの熱が一気に引いていく。