彼女としては複雑だけど……。

「いつまで見てんの?」 
「だって……」

 それでもまだにやけてリーフレットを見てる理由。

 実はその中の一枚。翔梧が握る手が私の手なのだ!

 撮影まで付いていった私を、カメラマンさんと翔梧のノリで撮影中に引っ張りこまれて、なんとリーフレットに使われたという。

 手だけだけど。
 これはもう、ものすごい記念。