「あのさ」

「うん?」

「もう。言葉とか限界なんだけど……」

「えっ。――きゃっ」

 私のカラダは軽々と宙に浮き、横抱き。つまりお姫様抱っこされて、そのままベッドへ。

「言葉だと、俺の伝えたい事の半分も言えない……」

 ベッドに仰向けになる私に半身を覆い被さる。その淡い色の瞳は、見たこともないくらい綺麗に澄んでいて、苦しそうに目を細めながら私だけを映してる。

 胸が痛い甘く苦い。
 彼の。そして彼への想いを感じる。

 その想いを
 ココロとカラダ
 全部で受け入れる為に
 私はゆっくりと目を閉じた。

 そこからはとろとろにとろけていく蜜の世界。