彼の名前は翔梧(しょうご)、年は二十歳。大学生だと言った。 ――四つも違う。なんとなくショックを受けた。 私も年を聞かれたけど……。 「二十二」 なぜか咄嗟に嘘をついた。 「じゃあ、そんなに変わらないね」 微笑みながらグラスを傾ける彼に罪悪感。二十四歳なのに二十二歳と偽って二十歳の妹の服を借りて着飾ってる。 そんな自分がとても滑稽に感じた。