全ての女の子にとって好きになった人が本当の王子様なんじゃないかな。 ――私は、まだ裸足のまま。 王子が私を探してないのか それとも、ただ 靴に足を通す勇気がないのか。 黙ってため息をつく私に 「はしゃぎすぎてごめん。……お姉ちゃん、綺麗になった。やっぱり恋をすると変わるよね」 恋の相手は誰なのかは聞かない 「私はお姉ちゃんが幸せなら、それでいいよ」 そう言ってくれた 可愛い妹。 翔梧のことには一切触れないでいてくれる。