「京…」


あたしは彪兎の腕を離して男の方に行く。


―――バシッ!!!


男の頬を一発叩いた。


『っめー!!何すんだ!?』


「黙ってりゃ、言いたい放題言いやがって…
調子乗んな!!
てめーら、ろくな人間じゃねぇな。」


今まで、溜まってたものが弾けた気がした。


もう一発殴ろうとしたら彪兎が
あたしの手首を掴んだ。


「もうやめとけ?お前が本気に
なったらこいつ、死んじまうぞ?」


チッ。


舌打ちをして彪兎とあたしの部屋に入る。