起き上がると着信が鳴った。


これも彪兎からだ。


出る勇気が無かった。


唯一仲良くなれた相手だったのに、
突き放されるが怖かったんだ。


こんな気持ちになるのは初めてだった。


今までは友達なんて
いらないと思っていたから。


ケータイを見つめてると、音が止まった。


だけど、すぐにまた同じ着信音がなる。


後ろから誰かが走ってくる音が聞こえた。


さっきの恐怖が体を走る。


また、変な奴等にヤられんのか?


「京!!!」


ビクッ!!!