「あの……ご主人様?」
「ん?」
窓の外を見ていた、ご主人様が私の方に向いた。
「あの……お仕事は……」
「土曜日は昼までの診察なんだ」
「そうなんですね……」
私はグラスに入った水を一口飲んだ。
「でも、ホントは仕事を休みたかったんだ……」
「えっ?」
グラスをテーブルに置こうとした手が止まった。
「凛子のことが心配で……」
私のせいだ。
私は何てことしたんだろう……。
「……なさい……ゴメン、なさい……」
グラスを持つ手に力が入る。
「もういいよ。終わったことだし」
ご主人様の手が伸びてきて、私の頭をポンポンとした。
体がピクンと小さく跳ねる。
「何回も言うけど、今度からはちゃんと言ってな?」
「はい……」
手に持っていたグラスを静かにテーブルに置いた。
それと同時にオムライスが運ばれてきた。



