車は街中を抜けて、高いビルが全くなく、田園が広がる郊外を走っていた。 どこに行くんだろう……。 私は助手席の窓から見える変わらない緑色の景色を見ていた。 ご主人様の車は1軒のカフェの駐車場に入った。 おとぎ話に出てきそうな可愛いログハウスの建物が周りの木々にマッチしてる。 「素敵……」 「中はもっと素敵なんだよ。入ろっか?」 「はい」 私とご主人様は車を降りた。 中はもっと素敵なんだ……。 何かワクワクしちゃう。