【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「何で、黙って行ったの?」


「…………それは……」



アヤって人とご主人様がイチャイチャしてるのが嫌だったから……。


って、そんなこと言えるわけないじゃない。


ご主人様の女じゃないのに……。



「ご主人様と……彼女さんの……邪魔をしたくなかったから……です……」



私がそう言うと、ご主人様は「彼女?」と呟いた。


そして、少しの間の後に「あぁ!」と何か思い出したようにそう言った。



「気を遣って黙って出て行ったってわけ?」



私はコクンと頷いた。



「バカだな」



ご主人様はそう言って、クスッと笑った。