【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「…………あ、あの……その……」



何て言えばいいのかわからない……。



「どこ行ってたの?」


「友達の家に……」



咄嗟に出た嘘。


先生の……しかも男の家に行ってたなんて正直に言う勇気がなかった。



「そっか……」



相変わらず無表情のご主人様。


ご主人様が何を考えてるのか、怒ってるのか見えて来ない。


私はクビになるんだろうか……。


たった1日でクビになって追い出されるのか……。



「あ、あの!ゴメンなさい!申し訳ありませんでした」



私は頭を深々と下げた。



「凛子?頭を上げて?」



ご主人様にそう言われて、ゆっくり頭を上げる。


頭を上げた時、一瞬だけど目が合った。


でも私はすぐに目を逸らしてしまった。