「先生?窓、開けていい?」
「あぁ」
私はベッドの上に膝を乗せて窓を開けた。
3月の少し肌寒い風が部屋に入ってくる。
けど、その風が心地いい。
「適当に座ってろ」
「うん」
私は脱ぎ捨てられた服が無くなったソファーに座った。
「何か飲むか?……って、言っても牛乳かオレンジジュースかお茶か水しかないけど……」
先生が冷蔵庫を開けながらそう言った。
「じゃー……お茶で……」
「はい、お茶」
冷蔵庫から取り出したペットボトルに入ったお茶を渡してくれた。
「ありがとう……」
私はペットボトルを受け取って、キャップを開けて、お茶をゴクゴクと一気に飲んだ。
カラカラだった喉をお茶が潤してくれた。



