「佐々木に問題です」 「えっ?突然、何?」 「男が弱いものってなーんだ」 男が弱いもの? 何? 必死に考えるけど、男心がわからない私にはサッパリわからない。 「わかんない……」 「正解を教えて欲しい?」 「うん……」 何だろう……。 正解が知りたくて、少しワクワクする。 「正解は……」 先生はそう言うと、私の右の頬に優しく手を添えた。 体がビクンと反応して、胸がドキドキしてる自分がいる。 「女の涙……」 先生はそう言うと、まだ乾ききってない涙を頬に手を添えたまま親指で拭った。