「私、何か作りましょうか?」
買い物にも行ったから食材はあるし、簡単なものなら作れるからそう言ったんだけど……。
「いいよいいよ」
と、笑顔で、ご主人様にそう言われてしまった。
でも……。
「えぇ!彼女、メイドなんでしょ?何か作ってもらえばいいじゃん」
と、彼女は不満げ。
「アヤ?ワガママ言わないの。お腹空いたんだったら宅配ピザでも頼むか?」
「いいっ!いらない」
相変わらず彼女は不満げで、ご主人様は"ヤレヤレ"って顔をしてる。
「凛子?ゴメンな。今日はもう休んでいいから……」
「はい……。失礼します……」
私は会釈して、リビングを出て自室に入った。



