リビングのソファーに座ってイチャついてる2人。
いや、正確には彼女の方が、ご主人様に寄り添い積極的だ。
「楓?アヤ、お腹空いちゃった」
そう上目遣いで、ご主人様を見る彼女。
アヤと自分のことを名前で言う、この女は何歳なんだろう……。
上目遣いに甘える仕草。
『全く男を知りません。私、バージンです』
そんな風には見えない。
男慣れしていると思う。
「あの……」
何をしていいのかわからず、リビングのドアのとこに突っ立っていた私は、2人に声をかけた。
「ん?何?」
そう優しく言ってくれたご主人様に対して、アヤという女は何も言わずにこっちを見るだけだった。



