【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル




買い物を済ませ、マンションに帰ってきた。


買ってきた食材を冷蔵庫に入れていく。


晩ご飯の用意をするには、まだ少し早い。


掃除も洗濯も終わらせちゃったし……何しようかな……。


天気もいいし散歩でもしようかな……。


そんなことを思ってると、鞄の中の携帯が鳴り出した。


鞄から携帯を出して、ディスプレイに表情されている名前を見た。


"トクン――"


胸が小さく鳴った。


ご主人様からだ。



「もしもし……」


『凛子?』


「はい……」


『今日さ、接待が入っちゃって……。晩飯いらないから……ゴメンな……』


「いえ……」


『あと、何時に帰れるかわからないから先に寝てていいから』


「はい……」



電話が切れた。


晩ご飯いらないんだ……。


接待って……お医者様でも接待ってあるんだ……。


でも開業医って社長さんみたいなもんだから、あるのかもしれないね……。