おかずが出来上がったと同じくらいに、ご飯が炊き上がった。
速炊きにしといて良かった。
出来た朝食をテーブルに並べて行く。
焼き魚、玉子焼き、ほうれん草のお浸し。
後は彼が起きて来たら、お味噌汁とご飯を出すだけ。
寝室はプライベートな空間。
彼女でもない私が起こしに行くのもどうなんだろう……。
彼が起きて来るまで、洗い物でもしよう。
「おはよう」
洗い物をしようと、蛇口を捻った時、彼がリビングに入って来た。
「あ、お、おはようございます」
私は蛇口を止め、リビングに出て彼に会釈をした。
「寒いね。エアコン、つければ良かったのに」
「あ、はい。すいません」
再び頭を下げる私に彼はクスクスと笑った。
「まだ緊張してる?」
「えっ?あ、はい……」
頭を上げる私。
彼を見ると優しい顔でこっちを見ていた。
ドキンッ――。
朝でも爽やかな彼を見て胸が高鳴った。
「そんなに緊張しなくてもいいよ」
そう言って、彼は私の頭をクシャクシャとしてきた。
その行動に体がビクンと反応した。
男性に頭をクシャクシャとされたのは初めてで……。
胸がドキドキと煩かった。



