「あの……」
「ん?」
「聞いてもいいですか?」
「うん、いいよ」
彼が私を見て微笑んだ。
「お仕事は……何をされてるんですか?」
「何だと思う?」
彼は仕事は何してるんだろう?
さっきからずっと気になってた事を聞いてみた。
こんな高級マンションの最上階、しかも角部屋に住むくらいだから……。
「社長さん、ですか?」
「社長かぁ……。半分当たってるような当たってないような……」
「違うんですか?」
「俺の仕事は、人の命を救うこと。かな?」
「お医者……さん?」
「正解」
「小児科の医者なんだ。このマンションの近くで開業してる」
「あぁ!それで……」
だから"社長さん"と言った私の答えに"当たってるような当たってないような"って言ったんだ。
「まぁ、正確には親父が開業してたのを継いだって感じかな?」
彼はそう言ってクスッと笑うと、紅茶をすすった。



