先生が、そっと唇を離す。 何を言われるんだろう……。 そう“ドキドキ”しながら待ってると……。 「腹減ったし、何か食って帰るか!」 と、私の頭をポンポンとした。 さっきのロマンチックなキスが嘘みたいだ。 また、いつもの先生に戻ってるし。 先生は“よいしょ”と言って、座っていた階段から立ち上がった。 「行くぞ?」 そう言って、さっさと歩き出す。 先生の背中を見つめる。