少しの沈黙。
さっきまで笑って冗談を言い合っていたのに、今は先生の顔にも私の顔にも笑顔はない。
再び先生と視線が交わり、急に恥ずかしくなって目を逸らした。
海の波の音と、私の胸の“ドキドキ”だけが耳に響いてくる。
「凛子……」
先生が私の名前を呼ぶ。
“ドキン”と跳ね上がる胸。
「ん?」
目を逸らしたまま返事をした。
「凛子……好きだよ……」
先生から2回目の告白。
先生の顔が近づいてくる……。
少し俯いていた私の顔を覗き込むようにして、先生がキスをしてきた……。
そのまま顔を上げる。
熱くて深いキス――……。
先生との3回目のキスは凄く凄く甘い味がした。



