先生の突然の告白。
“好きだよ……”そう言われて“トクン――”と胸が大きく鳴って……。
“凛子”と名前で呼ばれ“ドキドキ――”する……。
名前で呼ばれたのは初めてじゃないのに……。
唇を噛み締めて我慢してたけど……ダメだ……。
迷子になった子供のように、母親に叱られた子供のように大きな声を出して泣いた。
先生の胸で大声張り上げて泣いた。
「ちょっ!あまりデカイ声で泣くなよ。俺がイジメてるみたいだろ?」
「だってぇ……ヒクッ……先生が……ヒクッ……変なこと、言うからぁ……ヒクッ……ヒクッ……」
「べ、別に変なこと言ってねぇだろ?あのさぁ、俺がどんだけ勇気を出して言ったかわかるか?」
「わかんない」
「お前さぁ、わかれよ~」
先生がクスクス笑う。
それに釣られて私も“ ぷっ”と吹き出してしまった。



