水族館の中で軽くお昼ご飯を食べ、イルカのショーを見たり館内の全てを見終わって、水族館を出た時には外は薄暗くなっていた。 「晩飯には少し早いし、海でも見に行かね?」 先生は腕時計を見てそう言った。 「うん」 私はそう返事をした。 私と先生は水族館の裏に回って海に行った。 水族館の裏に一面に広がる海は、どこまでも続いていて、夕方とも夜とも違う空の色が海に写っていた。 真冬の海は誰もいなくて、私と先生は砂浜に下りる階段の途中に並んで座った。