「てかさぁ……今日、平日だよね?何で先生、私服なの?学校は?また代休?」
「いや、休んだ」
「えぇ!何で?」
まさか、私を迎えに行くために休んだの?
「休みたかったから休んだ。それでいいだろ?」
「何、それ?先生、クビになるんじゃない?」
「あぁ、そうかもな。そしたらお前のせいだ」
先生がこっちを見てクスッと笑う。
「休みたかったから休んだんでしょ?何で私のせいになるのよ」
私はプイと助手席の窓の方を向いて流れる景色を見た。
先生の言ってる意味わかんないよ。
でも最初に、ご主人様の名前を出したのが気になる……。
もしかして……ご主人様が先生に頼んだとか?
先生に本当のことを聞いてみたい。
でも聞いたらいけないような気もする。
ご主人様の名前を出したけど、否定したくらいだから……。



