トレーに乗った2つのグラス。
氷の入ったグラスには琥珀色の液体。
緊張し過ぎて喉がカラカラ。
私はテーブルに置かれたグラスを手に取ると、琥珀色の液体で喉を潤していく。
“はぁ”と息を吐いてグラスをテーブルに置くと、私が座ってるソファーの向かいのソファーに座ってる彼が目に入った。
その時、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
“いただきます”も言わず、ゴクゴクとお茶を飲み干してしまった自分のデリカシーのない行動に恥ずかしくなった。
私は何てことをしたんだろう……。
もしかしたら彼に非常識な女だと思われたかもしれない。



