次の日――。
私が出て行く日の朝を迎えた。
本当は、ご主人様が寝ている間に出て行こうと思った。
けど、なかなか寝付けなくて、荷物を纏めて、寝たのが朝方。
早めにセットした携帯のアラームにも気付かず、起きたらいつも通りの時間だった。
ヤバいな……。
服を着替えてる時に、そんなことを思った。
今、ここを出たら、もしかしたらご主人様がいるかもしれない。
ご主人様の顔を見ると辛くなるから見たくなかったのに……。
どうしよう……。
でもこのまま、ここにいるわけにもいかず……。
私は荷物を持って部屋を出た。



