【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「子供が出来たんだよ……。アヤのお腹の中には俺の子がいるんだ……」


「はぁ?」



先生の目がますます大きくなっていき、体がフルフルと震えているのがわかった。


“ガタンッ――”


先生がソファーから勢いよく立ち上がり、前に座っているご主人様の胸倉を掴んだ。



「お前、佐々木の……凛子の気持ち考えたことあんのかよ!」



そう怒鳴る先生。


ご主人様は先生から目を逸らし、何も言わない。


アヤさんは涙を流しながらオロオロしている。


先生、ダメ!


胸の“ズキズキ”が激しくなる。


私もソファーから立ち上がり、泣きながら先生の腕を掴んだ。