エレベーターで最上階に行く。
エレベーターを降りてビックリしたのは部屋数。
広いフロアに玄関らしきドアが3つしかない。
その1番奥の突き当たりの部屋が指定された場所。
どんな人が現れるんだろ……。
ちょっとドキドキしちゃうな。
玄関のチャイムを押した。
しばらくして鍵が開く音がして玄関が開いた。
“ドッキン――”
目の前に現れた男性を見て、胸が大きく高鳴った。
カッコイイ……。
ワックスでセットされた長めの黒髪。
ノンフレームのメガネの奥の切れ長の目、筋の通った高い鼻。
形のいい唇。
男性にしては色が白くて、細身で長身。
彼は俗に言うイケメンだ。
先生も彼に負けないくらいカッコ良くてイケメンだけど、でもやっぱり彼の方がカッコイイ。
彼を一目見て、そんなことを思ってしまった。



