【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「送っていくから……」



先生はそう言って、ベッドから立ち上がろうとした。



「い、いや!」



私はベッドから体を起こして、立ち上がろうとする先生の腕を掴んだ。



「佐々木……」



先生が私の手を離そうとする。


私は先生から離れないように、先生の腕を掴んでいた手に力を入れた。



「ダメなの……ご主人様のとこには帰れないの……」


「帰れない?どうして?」


「理由は……言えない……。でも今日は帰れないの……」



私は泣きながら首を左右に振りながらそう言った。


先生に理由は言えない。


ご主人様のとこにアヤさんがいるかもしれないから帰れない……そんなこと言えない。