【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「勘違いしないで?」


「えっ?」



アヤさんが私を見る。



「私はメイドなの。働いてお給料を貰ってるだけなの。それにね……私は……ご主人様のことは、好きじゃないから……」



うそ……。


うそだよ。


本当はね、ご主人様のことが好きなの……。


好きで好きでしょうがないの。



「凛子、さん……」


「子供にはね、パパもママも必要なの。パパがいるのに一緒に暮らせないなんて……そんなの可哀相だよ。悲しいよ……」



父親のいない子供の気持ち。


私には痛いほどわかるから……。